復讐ストーカーゲーム1

 霙に手を引かれていた俺だが、そう思い立つと霙より前にでた。


急がなくては!


――火事だ! 出口に向かわなきゃ!


――きゃあああ! 煙よ!


「霙! 本当に火事かも知れない……気をつけろよ。俺の手を掴め!」


出口へ一直線に向かう人々。我が先だと言わんばかりに、熱気と共に押し寄せる。


怒涛の大波に逆らうが、ぶつかり合う体に、スムーズに舞台へと近づけなかった。


「こっちはあんたより場数を踏んでるのよ? この波から逸れるのよ! 壁際に動いて!」


「ああ、分かった!」