この日の俺達兄弟は笑みが絶えなかった。


もしかして子供の頃、一緒に沢山遊んだあの日よりも笑ったかもしれない。


これもあの双子たちのお陰だ。今まで秋雄のことが嫌いだったけど、兄としてちょっぴり見直すことが出来た。


俺は、今まで外見だけで判断して、中身まで見ようとしていなかったのかもしれない。うわべだけ受け入れて、本質を遮断していた。


――どうしようもないな。俺は……。一人で勝手に捻くれちまって――。これから変われるかな俺。


心で反省していると、絵恋さんがエステで磨きを掛けた笑顔を見せ、戻ってきた。


それから絵恋さんの好きなように色々周り、一日何事もなく、この日は終えた。