二人は何度も何度も振り返り、目が合うたび手を振った。


「信介。良い子たちだな……とっても可愛いし、可憐という言葉が凄く良く似合う」


「そうだな。意外と良いやつらだった……」


秋雄と俺は双子たちの背中を見送り、しみじみと言った。


――あいつらとは仲間になれた気がする。可憐かぁ……本性を知ったら秋雄は、ひっくり返るだろうなぁ。


「ところで、どっちが信介の好みなんだ? 知り合いみたいだったけど恋人か?」


「そ、そいつは言えねーなぁー」


「ケチケチするなよ。教えろよ!」