見とれている俺に「ご主人様、是非来て下さいねぇ。にゃんにゃん」とポケットティッシュを手渡した。


ご主人様という、言葉の響きに胸がじんと熱くなった。今まで硬派だったんだが、この場で即、軟派にくら替えした。


メイドには二種類ある。硬派は真面目に制服を楽しむ場所だ。クラシックなロングスカートが特徴だ。


対する軟派は「ご主人様」という会話であったり、ミニスカやアニメ、アイドル要素が特徴だ。


今までこだわっていたのが馬鹿みたいだ。この日から俺は、どちらでもない、ただただメイド滝崎苺を愛することを誓った。