「霙(みぞれ)ってば、いつも冷酷なんだから……そういう訳で、お婆さん。私達に任せて? そして達成した時、このサイトから脱出して欲しい。手を汚す人間は少数で良いの。お願いね。さぁ、行くわよ霙」


「霰(あられ)だって冷酷なくせに……じゃあね、お婆さん。このことは早く忘れてね」


制服姿の霙が携帯をいじると、どこからともなく黒服の男二名が現れた。紅葉の体を支え、この場を去ろうとした。


「みぞれとあられ……貴方達、女教皇さんね! 美人だという噂の――!」


ひろみの名を捨てた女性が、振り向き、笑顔で言葉を返した。


「嘘……俺達、女教皇に会えたんだ! 関羽より応援しちゃう! ゴーゴー制服美女!」