「ちょっと、ちょっと止めて下さいよ! そっちの人だと勘違いされたらどうするんですか、 離してください。 

えっとですね……シスターは人肉を食らう、とんでもない女でした。あれは人の姿をした肉食獣なのかも知れません」


「獣って……あんた大概にしなさいよ?」


張飛は不可解な面持ちを浮かべ、腕をつねった。


「痛い! 本当ですって。俺のことをお肉呼ばわりして、食べられるかと思いましたよ」


「まあ! お肉ですって? 笑える! お肉の塊だものねぇ……プププ」


張飛は両手で口を押さえ、笑いを堪えていた。


「張飛だってあの人と下手に出会ったら、あぶり肉にされますよ? 貴方だってお肉の塊なんですからね?

……そんなことより、ターゲットがあの店に入ったぞ」