不知火は側から紅葉が消えると、軽く舌打ちをしエアロから下りた。紅葉と正反対のマシーンへ足先が向いている。


「あの二人本当に友達なのかしら? 何だか変よね」


「友達というより……ライバルみたいな感じなんですかね? プライドのぶつかり合いというか――」


「顔は良いけど傲慢な男達ねぇー嫌だわーあんな男。ねぇ、どうする? 今日あくびちゃんたちを追ってみる?」


――そうだな。椿さんも気になるし……


「勿論。そうしましょう! 行動あるのみです!」


俺と張飛は視線を交わし大きく頷くと、ペダルを全速力で漕ぎ始めた。