なんだかテンションが高いなぁ。それだけ心配だったのかな。


「両方。トーストは2枚、鰻は5枚でいいや。その間にお風呂に入ってくる」


「う、嘘でしょう? 信ちゃんが5枚だなんて……やっぱり熱でもあるんじゃ――昨日も食べなかったし、少し痩せた気が?」


それを聞いた俺は、パッと気分が明るくなった。お袋に続き、テンションが上げ上げになった。


「え! 本当? 痩せた?」


「うーん……やっぱり気のせいね? 片付かないから早くお風呂に入って、御飯食べて頂戴」


なんなんだよ!


台所へ忙しなく移動し、鰻の準備をするお袋に舌打ちをした。


お袋はたまに空気が読めなくなるんだよなぁ~。まぁいい。だんだん腹が空いてきた。早くサッパリ汗を流しちゃおう。