復讐ストーカーゲーム1

「そこの一番下の戸棚に……」


「分かりました。えっと、このコードレスフォンお借りします。救急車を呼びますね」


睦美は目を瞑り呻き声を上げている。急いで電話機を取り、プッシュボタン119を押した。コールする音に緊張が解け、心拍数がだんだんと休まった。


「あ、もしもし。え、はい。女性の指が折れ、倒れているんです。早く来てください! え、住所? ちょっと待って!

すみません、口元に受話器を当てているので住所を言って下さい」


自分で聞いて伝えるとなると2度手間になる。苦しそうな所悪いが、そっと押し当てた。


「新宿区大久保……」


眉間にしわを寄せ、辛そうだったが伝わったようだ。