復讐ストーカーゲーム1

 ――しまった!


音に集中し過ぎて、いつの間にか家の壁に寄り掛っていた。


やべえ! 早く離れないと!


靴音がアスファルトに響かないように体を動かした。背中越しでバタンと、勢いをつけて玄関の戸が開く。


重蔵の乱暴な足音が後ろでベタンベタンと反響する。


――焦るな。喧嘩を吹っかけられないように歩行者の振りだ。


緊張感にゴクリと息を呑んだ。すると目眩ましのように暗闇から、車のライトが眩しく照りつけた。


前方から物凄いスピードで、ワゴンが近づく。


――危ない!