復讐ストーカーゲーム1

 中年の鬱陶しいほどのスマイルが、嫌って言うほど「カードを作りなさい」という表情に見えた。


「あ、す、すみません。違うんです。この店に桐嶋真希さんって方がいませんでしたっけ? 前にお世話になったのですが」


申し訳なさそうに言った。


「あぁ! そういうことですか。あそこに見えますでしょう? 窓口の。あれが桐嶋ですよ。今は応対中のようですね」


椅子に座っている俺に、目線の高さを合わせた中年女性は手の平で窓口をさした。


――やはりそうか。そういうことか。


「ちょっとお礼を言いたかったんで……ありがとうございます」


中年女性はにっこりとまた笑顔を作ると、獲物を探し店内業務に戻った。


――あの純朴そうに見える店員が重蔵の愛人なんだな。