復讐ストーカーゲーム1

 販売機から切符を奪うように取り、重蔵は総武線ホームへと爪先が向いた。その歩行は迷いがなく間違いなく行き慣れている様子だった。


――いつも仕事しないで、こんなことばっかりしているのか? 俺が言うことでもないけど、ろくでなしだな!


時刻は13時前。この時間だと人混みは穏やかになり、隙間を開け、重蔵を追うことが出来た。


この中の作業服は、少し遠くに距離を置いても目立つ格好だった。


やがて列車が到着し、扉1つ間隔を開け飛び乗った。やましい気持ちを隠すため、なんとなく深々と帽子を押し込む。


――こっち方面は代々木駅か……待てよ? 確か情報にあったな――。


案の定、イラついてる様子の重蔵は代々木駅で降りた。