復讐ストーカーゲーム1

 咄嗟に隠れるところもなかったので仕方なく俯き、通行人の振りをした。若い男と中年のサラリーマンとすれ違った。


「ウォーターカンパニーは大丈夫なのか? あのままでは潰れてしまうんじゃないのか? まず、従業員があんな雰囲気じゃなぁ」


「これからの取引には十分目配りをしましょう」


上司と部下のような会話だった。


――今、ウォーターカンパニーって言ったよな? こっちのマンションか! 今の話……会社はヤバイ状態なのか?


取り合えず並びのマンションのポストを、素早く1件づつチェックした。


しかし一見民家のようで会社が密集してるとはなぁ。あった……これだ! 壁も黒、ポストも黒? 高級感を出そうとしたのかなぁ? 


床もまるで御影石のように、光沢の有るフロアだった。