復讐ストーカーゲーム1

 ギシギシと軋む階段をゆったりと上がる。2階は憎き秋雄の空間だ。そんな部屋は横目で無視し、もう1段と上がって行く。


この3階スペースは、俺色で染まっている。俺が怒るもんで、お袋はこの部屋を掃除しなくなった。最近では家族すら近づかない。


6畳間の扉を開けると、真っ先に目に飛び込んでくるのは苺の笑顔だった。


パフュームへ行く度、ブロマイドを最低でも3枚は撮っていた。その写真は、全部壁へとカラフルな画鋲で留めている。


本物がここに住めば、この写真はアルバムへとファイリング出来るのに……