復讐ストーカーゲーム1

 窓から伸びた手が、どんぶりを揺らしている。


レンガ調の塀と、一階の窓の隙間。小さく少しだけ緑がある庭に、器は逆さになり、ラーメンが零れ落ちる。


滝のように流れる黄色い麺が白い湯気を放ち、一瞬垣間見えた。


――勿体無い! いい匂いなのに!


「あ、貴方……そう言うならば、お給料を全部家に入れて下さいな! お金はどこで使っているの?」


「あーん? 俺がなにに使おうと関係ないだろう! お前の顔を見るのが嫌だから、酒に使っているんだよ!

喋るな! 余計に不細工に見える。若い頃は可愛かったのに俺を騙したな!」


――2人の表情は怖くて見れない。やっぱり、立ち去ろう……。


帰ろうと背を向けると、先程見えたどんぶりが、宙に飛び、足元で破裂した。


わああああ!!!!