復讐ストーカーゲーム1

 玄関に靴を乱暴に脱ぎ捨て、秋雄の靴をクッションに上がりこんだ。


「どうせ親父の帰ってくる時間に合わせるんだろ? 急がなくていいよ」


「そう? 助かるわぁー」


お袋は古い考えの持ち主だ。なんでも一番は親父なんだ。そんなことよりも、突き出た腹を、なんとかすればいいのに。


まぁいい。3階の俺の部屋には俺専用の冷蔵庫が置いてある。プリンでも食べて夕食を待つかな。


以前1階の冷蔵庫に、コーラやゼリーがなくなっていることに腹を立てた俺は、部屋中の物をぶち壊し、暴挙に出た。


親父はそんな俺に冷蔵庫を一つ、買い与えてくれた。3階の冷蔵庫は戦利品だ。