「あら、貴方……今日も飲んでらしたの? お金は大丈夫なの?」
「なんだ、その眼は! 俺に文句があるとでも言うのか! 辛気臭いその面で出迎えられると、テンション下がるんだよ! 折角飲んできたのによぉ~」
扉が開き、罵声が飛び交う。
睦美は震えながら微弱そうな力で、旦那の背中を押し、部屋へと向かい入れた。
俺は忍び足で隣の家の壁面に寄り掛った。勿論、携帯を見る振りだ。
――駄目だ……くぐもった声で、なにを言っているか聞こえない。くそ! やっぱり、どうにかして盗聴器を仕掛けないと!
携帯をポケットにしまい、この場を立ち去ろうとした。壁で擦れたリュックを、念のために手で払う。
収穫なしか。信ちゃん、切ない……。
「なんだ、その眼は! 俺に文句があるとでも言うのか! 辛気臭いその面で出迎えられると、テンション下がるんだよ! 折角飲んできたのによぉ~」
扉が開き、罵声が飛び交う。
睦美は震えながら微弱そうな力で、旦那の背中を押し、部屋へと向かい入れた。
俺は忍び足で隣の家の壁面に寄り掛った。勿論、携帯を見る振りだ。
――駄目だ……くぐもった声で、なにを言っているか聞こえない。くそ! やっぱり、どうにかして盗聴器を仕掛けないと!
携帯をポケットにしまい、この場を立ち去ろうとした。壁で擦れたリュックを、念のために手で払う。
収穫なしか。信ちゃん、切ない……。


