復讐ストーカーゲーム1

夢見がちの幻想が広がり、痛みさえもどこかに消え去った。


顔がにやけ、下品な笑いが止まらない。妄想では苺がエプロン姿で出迎えるはずだ。


自宅の呼び鈴を押し、玄関の扉を開くのを待った。


「お帰りー。今日も早いわねぇ? ちゃんとお仕事してきたの?」


「うるせー! ババア!」


ドアから出てきたのは、エプロン姿のいつもの太ったお袋だった。夢から醒め、いとも簡単に現実へと戻された。


「手を洗ってきなさいー! もう少しで御飯出来るからね!」