左右を確認しブラブラと前に進むと、菓子パンコーナーが目についた。
――く、悔しいがやっぱり、食べ物に視線が奪われる……。
堪らず足を止め、パンを品定めした。
これも買いだな。
シュークリームを手に取った、その時だった。棚の裏で揉め事のような、怒鳴り声が聞こえてきた。
「轟さん! いつまで品だしをやっているの! 納品溜まっているんだから、ちゃっちゃとそれくらいやってよね!」
「……すみません」
――ん? 今、轟って言ったよな? 随分大声だったが?
俺は息を呑み、なるだけジッと動作を止めた。もっと何かが聞こえるかも知れない――まさに、壁に耳あり、障子に目ありだ。
「貴方のその面相……悪いけど、通常だったらレジを覚えてもらう流れなのよ? でも、そんな顔を見せたらお客様が逃げちゃうわよ」
――く、悔しいがやっぱり、食べ物に視線が奪われる……。
堪らず足を止め、パンを品定めした。
これも買いだな。
シュークリームを手に取った、その時だった。棚の裏で揉め事のような、怒鳴り声が聞こえてきた。
「轟さん! いつまで品だしをやっているの! 納品溜まっているんだから、ちゃっちゃとそれくらいやってよね!」
「……すみません」
――ん? 今、轟って言ったよな? 随分大声だったが?
俺は息を呑み、なるだけジッと動作を止めた。もっと何かが聞こえるかも知れない――まさに、壁に耳あり、障子に目ありだ。
「貴方のその面相……悪いけど、通常だったらレジを覚えてもらう流れなのよ? でも、そんな顔を見せたらお客様が逃げちゃうわよ」


