復讐ストーカーゲーム1

 左右を確認しブラブラと前に進むと、菓子パンコーナーが目についた。


――く、悔しいがやっぱり、食べ物に視線が奪われる……。


堪らず足を止め、パンを品定めした。


これも買いだな。


シュークリームを手に取った、その時だった。棚の裏で揉め事のような、怒鳴り声が聞こえてきた。


「轟さん! いつまで品だしをやっているの! 納品溜まっているんだから、ちゃっちゃとそれくらいやってよね!」


「……すみません」


――ん? 今、轟って言ったよな? 随分大声だったが?


俺は息を呑み、なるだけジッと動作を止めた。もっと何かが聞こえるかも知れない――まさに、壁に耳あり、障子に目ありだ。


「貴方のその面相……悪いけど、通常だったらレジを覚えてもらう流れなのよ? でも、そんな顔を見せたらお客様が逃げちゃうわよ」