復讐ストーカーゲーム1

「い、居ますよね! 出てきなさぁーい! いでよ~孔明! なんちって」


店主が好きそうな掛け声をすると、奥からスッと孔明が姿を現した。


再度、話しかけようとすると、無言でいつものピンク色の扇をたたんだまま、店の前の金色の呼び鈴を押した。


ジリン、ジリン、ジジリリーンと耳を劈く。


「キョチョ、最後と言いながら、また来たでしょ。予想は当たったね。

それとこれ、呼び鈴。近所迷惑だから、今度からこれを押しなさい」


「わ、分かりました。ちょっと、そんな事より、俺のファンタスティックアンブレラがぁ!」


焦りながら訴えた。額に汗が、より滲む。


「ファンタグレープ? ジュースは無いよキョチョ? まぁいい。奥でゆっくり話を聞くから」


扇子をバサリと勢い良く片手で開き、目を細め仰ぎだした。そして俺に背後を向ける。その背中はまるで、ついてきなさいと語っていた。