復讐ストーカーゲーム1

 コンクリートの壁も十分凶器になる。ドンとなった衝撃に、後頭部や肩、背骨にも痛みが走った。


「もう2度と来るなよ。店も客を選ぶんだコラ! 分かったな。豚ご主人様よ!」


男は俺の頬に唾を吐き、店内へと消えた。


扉が開き、ドアとドアの隙間に、一瞬だけ苺が見えた。腹を抱えて笑っている。


俺を心配してたんだよな? なんで笑っているんだ? いつも目を輝かせながら俺を見つめていたよな? 愛しているんだろう? 


あの店長も馬鹿だ。いくら金を使ってあげてると思っているだ。ファンを蔑ろにするとは、正気の沙汰じゃない!