――ほうほう、なるほど。これなら確かに、スムーズに手渡せそうだ。しかもばれにくい。
ターゲットの轟重蔵は36歳の男だったよな。この黒い折りたたみ傘……使うかな? 鞄に忍ばせる? 傘立てにそっと入れる?
愛人宅に入り浸る男だし、自宅にこんなのがあっても、気づかないだろう――。
「決めた! 孔明さん、これにします。これ使ってみます!」
「使う? 友達が使うんじゃなかったのか?
ほほほっ!!!! やっぱり、お主も悪よのう! キョチョ待っておれ! ローン用紙を取って来るぞい!」
「あ、あ、あのう違うんです!」
店主はルンルンと扇子を仰ぎ、スキップをしながら、奥へと消えた。
ちっ、しくじっちまった。本当の事言っちまったぜ。……しかし、この傘は三万五千円かぁ、たけぇ~なぁ。
ターゲットの轟重蔵は36歳の男だったよな。この黒い折りたたみ傘……使うかな? 鞄に忍ばせる? 傘立てにそっと入れる?
愛人宅に入り浸る男だし、自宅にこんなのがあっても、気づかないだろう――。
「決めた! 孔明さん、これにします。これ使ってみます!」
「使う? 友達が使うんじゃなかったのか?
ほほほっ!!!! やっぱり、お主も悪よのう! キョチョ待っておれ! ローン用紙を取って来るぞい!」
「あ、あ、あのう違うんです!」
店主はルンルンと扇子を仰ぎ、スキップをしながら、奥へと消えた。
ちっ、しくじっちまった。本当の事言っちまったぜ。……しかし、この傘は三万五千円かぁ、たけぇ~なぁ。


