狭い通路を抜け、奥へ進んで行くと、かろうじてクーラーが掛かっていた。微風だが、少しだけ有難かった。
「で、相手はどんな人なんだい? ターゲットに合わせて選ばなくてはなぁ……どうせ、ねーちゃんだろう?」
店主は、いやらしい眼つきをした。
「いや、違いますよ!」
「分っておる、分っておる。どこに仕掛けたいんじゃ?」
――違うんだけどな……俺、変態に思われてんのかなぁ。
「いやぁ~、人に頼まれて買いに来たんですけど、自宅って言ってました。あ、あのう、どんなのが人気なんですか?」
「うーん、目的別だなぁ。浮気調査をしたい主婦なんかは、GPS追跡レコーダーなんか人気だし、
声フェチなんかは、電話の回線……よく山型に、二つ分かれている中継コネクターがあるだろう? あれ自体が盗聴器だったりとか、
自宅につけたいのなら、タップ型はどうだい? デジタル時計型もあるけど」
「で、相手はどんな人なんだい? ターゲットに合わせて選ばなくてはなぁ……どうせ、ねーちゃんだろう?」
店主は、いやらしい眼つきをした。
「いや、違いますよ!」
「分っておる、分っておる。どこに仕掛けたいんじゃ?」
――違うんだけどな……俺、変態に思われてんのかなぁ。
「いやぁ~、人に頼まれて買いに来たんですけど、自宅って言ってました。あ、あのう、どんなのが人気なんですか?」
「うーん、目的別だなぁ。浮気調査をしたい主婦なんかは、GPS追跡レコーダーなんか人気だし、
声フェチなんかは、電話の回線……よく山型に、二つ分かれている中継コネクターがあるだろう? あれ自体が盗聴器だったりとか、
自宅につけたいのなら、タップ型はどうだい? デジタル時計型もあるけど」


