「そんなに見とれるな。イケメンなのは分かっておる」
三国志のキャラを思わせるような、顎にちょっぴりヒゲを伸ばし、片手にはピンクの扇子に、白い羽根がふさふさと付いてる物を装備していた。
暑さのせいもあるのか、悠長に仰いでいる。龍が昇る刺繍の、紺色で薄手の甚平が似合っていた。
「孔明?」
「いかにも。諸葛亮孔明の末裔じゃ」
――嘘だろ? どう見ても日本人じゃん……ただのコスプレ親父だろ?
「あ、あのう……それはどうでも良いんですけど、盗聴器を探していまして、教えて頂けますか?」
「ふぅーむ。おぬしも悪よのう」
え? 何が?
「いいから、いいから。分かっておる。奥へ来なさい」
三国志のキャラを思わせるような、顎にちょっぴりヒゲを伸ばし、片手にはピンクの扇子に、白い羽根がふさふさと付いてる物を装備していた。
暑さのせいもあるのか、悠長に仰いでいる。龍が昇る刺繍の、紺色で薄手の甚平が似合っていた。
「孔明?」
「いかにも。諸葛亮孔明の末裔じゃ」
――嘘だろ? どう見ても日本人じゃん……ただのコスプレ親父だろ?
「あ、あのう……それはどうでも良いんですけど、盗聴器を探していまして、教えて頂けますか?」
「ふぅーむ。おぬしも悪よのう」
え? 何が?
「いいから、いいから。分かっておる。奥へ来なさい」


