復讐ストーカーゲーム1

 通路は狭く、こじんまりとした昭和の臭いがするお店だった。


腰くらいの覗けるようなショーケースがあり、そこには盗聴、盗撮発見器が並んでいた。


――色々あるなぁ。スパイカメラハンター? バグトラッカー? バグビンガー? こりゃ商品説明がないと、わかんねーな。


取りあえず入り口には、まともそうな商品が置いてあるよな……。やっぱ奥だろ? 盗聴器とかギリギリの線の物は。


しかし、客がいねーなこの店。見た目が怪しいもんな……。


「やぁ! いらっしゃい。なにをお探しかね? この孔明が相談に乗ろう」


奥から店主と思われる、40代後半の割にはイイ男風。今で言う、ちょい悪おやじのような痩せ型で背の高い男が現れた。