「仕方ねぇー明日の為に、イケメン信様が、美貌を整えておくかな? じゃ、ご馳走様」


両親たちは口を大きく開け、拍子抜けしていた。


俺は意気揚々と席を立った。


――苺を思った数年間。この年月に勝てるぐらいの女は、一体どこにいる。


まだ見ぬ貴方へフォーリンラブ~! 秋雄の彼女よ、運命の女を連れて来い~


し、しまった。浮かれている場合ではない。


忘れていた! あのサイト立ち上げっぱなしだった! いっけねぇ! 早く部屋に戻るぞ!


ドタバタと大きな足音を立て、階段を駆け上がる。


部屋を開け、パソコンを遠めに見ると、暫く動作がストップすると作動する、メイドダンスのスクリンセーバーが動いていた。