「お袋! 御飯大盛りでおかわり!」


「あら~急に元気だしちゃって! お肉もまだまだありますからね」


俺は柔らかいブラウンの肉を、片っ端から口に入れ、噛んでは噛んでは飲み込んだ。


「はい、お待たせ。どうぞ信ちゃん」


「ありがとう」


白い御飯が煮物に合い、どんどん胃袋へと消えていく。性欲と食欲は比例するのかも知れないな。


「その彼女の情報、他にはないの? 教えてよ」


「さぁ、さっぱりだな。イチイチ彼女の話なんて聴かないからな」


「ふんっ! 親父ぃ~良く調べておいたほうがいいぜ? 元風俗娘とかだったら、どうするんだよ? それこそ会社に変な噂が立っちまうぜ?」


親父はバツが悪そうな顔をした。


――けっ、勝ったな。