復讐ストーカーゲーム1

「今日、警察が来たそうじゃないか。なんでだ?」


――機嫌が悪いのは、そういうことか。気にするのは、いつだって俺のことより、世間体か秋雄なんだ。


「お袋にも言ったけど、なんでもないんだ。

知り合いが……そのう、自殺をしたんだ。でも俺は相手の住んでいる場所さえも知らない。関係ないんだ」


親父は後ろめたさがないか、確認するように見据えた。


「それならいいが……うちの会社には、それなりに従業員がいるんだ。変な噂が立つのは困るぞ」


「……分かっているよ。ついでだけど、金を貸してくれないかな?」


2キロほどの角煮と飲み物がテーブルに運ばれた。


お袋は話が聞こえていないかのように、コーラとビールをコップに注ぎ、台所へと忙しなく戻った。