「今日も椿くんのコト、見てるんでしょ?
莉園、かわいいんだからもっとアピールしなよ。」



話しかけてきたのは夢崎 雅(ゆめさき みやび)。


私の親友で、いつも私の恋バナをきいてもらっている。



雅はしっかり者でお姉さん的存在。



けっこー頭もいいし美少女である。



「私なんてかわいくないし....。
アピールするだけムダだよ...。」




雅の方がかわいいんだけどなぁ...。




「はぁ...。
莉園は消極的すぎるよ~。
告白くらいしないと、憧れの椿くんにちかづけないよ?」


えっっっっ!

こっこここここ告白?


「告白なんてムリーーーッ!
絶対ムリーーーッ!」


「莉園。よくきいて。
いつ想いを伝えるの?
今しかないじゃん! 今だけなんだよ?」


「そうかも知れないけど....。」


「中3はクラスがはなれるかもしれないんだよ?
だから、がんばってみようよ...。」


雅...。


こんなに私のコトを...。


そっか...。


そうだよね...。


今がんばらなかったら必ず後悔すると思う...。





後悔するなら....


想いを伝えた方がまだマシ。








「わかった。
私、がんばってみるよ!」