【完】王子様のイジワルッ!








「つ....椿くんってそんな性格だったの?」






さすがのつばめちゃんも驚きを隠せない。






「そうだけど?」






「よ~く分かったわ!
つばめがこんな低レベルの人なんかスキになるはずない!
椿くんも覚悟するコトね」






いやいや、実際、椿くんのコト、スキだったんでしょ!?






なのに、椿くんの本性を知った瞬間、態度変わったし。







「嫌ってくれて、光栄。
邪魔者は減ったし?」






椿くんだって負けていない。






薄く笑みを浮かべている。







「とにかく、宇都宮莉園!!
アンタだけは許さないんだから!」





つばめちゃんの視線が私に向いた。