小さな恋の唄

超真剣なんだけど。
公園の遊具に向きにならなくてもさ・・・??


「あたしブランコやったことないの・・・」

「は?」


「お母さんがね、公園で遊ばせてくれなくてね。そんなところで遊ぶのなら、勉強しなさい、習い事に行きなさいって言ってたの。だから・・・結構憧れてたんだ!」


幸せそうに笑ったまゆ。

「俺が手伝ってやるよ!」

「え?」

自分が漕いでたブランコからまゆのブランコに乗った。

ぐらぐらして落ちそう・・


「きゃ!!何してんの!?危ないよ!!」

「これ二人乗りって言うんだ。ブランコはこういう遊び方もあんだよ」


「そうなの??」

鎖をぎゅっと握った。
俺も落ちないように、まゆを落とさないようにブランコを漕いだ。

「きゃー♪楽しいー!!!」

「楽しいのか・・・これ」


結構スピードが出てきて怖くなってきたんだけど・・・。