その頃から私達１年生の間には不穏な空気が流れていた


「ちょっとーあれ運んどいてー」

その言葉を聞いた瞬間


バスケを始めて急激に仲良くなった

東弓槻（あずまゆづき）が

私の耳元で



「なんであんな偉そうなん？まじ
意味がわからん」


弓槻は言いたいことはストレートに言うタイプで

わたし的には大好きだ。


「そーだねぇ」


私もつくづく思う


もう少し柔らかく言ってくれればいいのに

今私たちの言っている人は紗里奈


矢沢紗理奈（やざわさりな）だ。

紗理奈とは小学校の頃知り合いとてもなかよくしていた

だけど、ここ最近こんな感じでギクシャクしている


それに気づいた先輩たちはミーティーグを開いてくれた



「うちらもそんなことがあったしずっとギクシャクするのはいやだから
話し合ったよ？だから言いたいことは今言ったほうがいいと思うよ」


そんな言葉に背中を押された私達は話し合った


ある人に言われた


この言葉は私達を深くイラだたせた

だからなにがなんでもこれはいいたかった


「ウチラは、真面目に練習してるし中途半端な…気持ちで入ったわけじゃない」

泣くつもりなんてなかったのに涙が溢れてくる


それから、私達は言いたいことを散々言い合い


みんなで泣きまくった


それから練習の準備をしている時


「藍華…」

振り向くとそこには紗理奈がいた

「どうしたの？」


そう聞くと目からいくつもいくつも涙を出し


「ご、め…ん…」

少し私の方に近づくと

「今まで、色々言ってから…ごめん.…」


「ははっ、もー泣かないでよぉ！」


そうって二人で抱き合った


「ごめんね、うちも、ごめん」

「ううん、紗里奈こそ…」


そしてまた、２人で泣いた


こんなことがあるのも部活特有のことかな？


なんて思って新鮮でよかったな