「…じゃ、タクシー乗り場こっちだから…」


そう言って楓と別れる


後ろから大きな声で


「しっかり寝るのよーっ!明日の授業は無理しないで!」


と聞こえた



(うぅぅー…楓、嘘ついてごめんね…今度奢るから!)


心で泣き叫びながら



わたしはさっき、スーツの人とぶつかった辺りへ足を運ばせる