帰ってきた君はまるで別人




「やっぱり英語だけダメだな…。」



夕食時にも関わらず、私のテストの答案を険しい顔で見ているのは、私の父。華道を主に、日本の伝統工芸が趣味で、教室や個展を開くほど。華道の世界では知らないものはいないほど。



「ごめんなさい…。」


「ん。」


そう返事して、父は何事もなかったようにテストをおいてご飯を食べ始めた。


…あれ?いつもだったら、"しっかり勉強してるのか?" とか、"何で英語だけ出来ないんだ?" とかうるさく言ってくるのに、今日は何も言ってこない…。


「まぁ、そんなに落ち込むことないわ。高校に上がってまた難しくなっただろうし。」


お母さん…!何て優しいの!


「そういうことだろうと思って、花のために住み込みの家庭教師、用意したから♪」


…………へ?


「えっ?ど、どういうこと??」

「そのままの意味よー。今の時代英語はちゃんと使いこなせるようになっておかないと将来困るでしょー?明日うちに来るから、しっかり挨拶しなさいね。」


え、え、話が突然過ぎなんですけど…。



「その家庭教師って、どんな人…?」


「それは明日のお楽しみ♪ほら、ご飯冷めちゃうから早く食べなさい。」

「…はーい」



うーー、気になる…。


外国人といい家庭教師といい、変わったことが多いな…。