ノスタルジア~喫茶店を訪ねて~

 隣の家に住む、独り暮らしのおばあさんがいました。彼女は、生涯独身を突き通していました。
 そして、いつも古い写真と手紙を、大事そうに見ていました。
「何で、一人ぼっちなの?寂しくないの?」
「寂しくないよ。だって、お譲ちゃん、私はね、死んでいるのだよ」おばあさんは、微笑みながらこういったのです。
 私は、変なことを言う人だなと思いました。だって、どう見ても、おばあさんは生きています。私と会話していますし、お茶も飲んでいます。