ノスタルジア~喫茶店を訪ねて~

「じゃあ、明日。気をつけて帰るんだぞ」
「先生、さようなら」
挨拶して帰って行く後姿は、寂しそうに影が差していた。先生の姿が見えなくなった。先生と開いてしまった距離は、永遠に感じた。
 目から出てくる水は、私の影に落ちていく。
改札のまばゆい光に照らされ、影は大きく、大きくなる。心の影も大きくなるような、気がした。