ため息に近い息をもらすと有紗は胸を張るように背筋を伸ばす。そして事の始まりを話し始めた。
先々週の土曜日に酔った大輔から電話があったこと、その電話でプロポーズされたこと、その後まったく連絡が無かったので酔っただけだと油断していたところに夕食を共にして改めて宣言されたこと。
そして遠い昔の高校時代、初めて会った大輔に好印象を持ち恋をしかけたことも話した。
「おー。なるほど。」
もちろん冷静になって話せる訳がない有紗の身振り手振りも激しく、飛んだり跳ねたりする話を聞き終えたあとに落ちた舞の第一声がこれだった。
半分以上は食べている舞やみちるの昼食とは違い、まったく手つかずのままの有紗のおにぎりは表面が乾き始めている。話し終えても食べる気にはなれないのだ。
「で、どうすんの?」
「どうすんのって…分からないから困ってるんじゃないですか~。」
「まあ…そうだよね。」
完全に他人事な舞とは対照的に同調するようなみちるの声が聞こえて2人は苦笑いしながらまたパンを頬張る。次に繋がる言葉も無くて少しの沈黙が3人を包んだ。
舞は宙を見上げて唸り声をあげた後、ゆっくりと鼻から息を吐いてまた視線を有紗に戻す。
「向こうは今の有紗との関係を壊す覚悟で言ってきた訳でしょ?」
「…はい。」
舞の言葉に有紗は小さく頷いた。
確かに大輔はあの時そう言っていた、その目は今までに見たことがないくらい強い意志とあやしい光を帯びていたから目に焼き付いている。
忘れたくても忘れられない強烈な記憶に有紗はまた心がもやもやしてきた。
「だったら有紗も覚悟を決めなきゃね。進むか、切る覚悟。」
優しい言い方だったけど、それは鋭く有紗の胸に突き刺さった。
だって究極の選択じゃないか、0か100かなんて。
頭の片隅でどこか感じていたことだったけど改めて突きつけられれば拒否反応が出そうだ。
「今までずっと友達だったんです。…長い付き合いで、いい関係だったんですよ。急に言われてもどうしたらいいか。」
「そりゃそうよ。でもそんなもんでしょ?」
先々週の土曜日に酔った大輔から電話があったこと、その電話でプロポーズされたこと、その後まったく連絡が無かったので酔っただけだと油断していたところに夕食を共にして改めて宣言されたこと。
そして遠い昔の高校時代、初めて会った大輔に好印象を持ち恋をしかけたことも話した。
「おー。なるほど。」
もちろん冷静になって話せる訳がない有紗の身振り手振りも激しく、飛んだり跳ねたりする話を聞き終えたあとに落ちた舞の第一声がこれだった。
半分以上は食べている舞やみちるの昼食とは違い、まったく手つかずのままの有紗のおにぎりは表面が乾き始めている。話し終えても食べる気にはなれないのだ。
「で、どうすんの?」
「どうすんのって…分からないから困ってるんじゃないですか~。」
「まあ…そうだよね。」
完全に他人事な舞とは対照的に同調するようなみちるの声が聞こえて2人は苦笑いしながらまたパンを頬張る。次に繋がる言葉も無くて少しの沈黙が3人を包んだ。
舞は宙を見上げて唸り声をあげた後、ゆっくりと鼻から息を吐いてまた視線を有紗に戻す。
「向こうは今の有紗との関係を壊す覚悟で言ってきた訳でしょ?」
「…はい。」
舞の言葉に有紗は小さく頷いた。
確かに大輔はあの時そう言っていた、その目は今までに見たことがないくらい強い意志とあやしい光を帯びていたから目に焼き付いている。
忘れたくても忘れられない強烈な記憶に有紗はまた心がもやもやしてきた。
「だったら有紗も覚悟を決めなきゃね。進むか、切る覚悟。」
優しい言い方だったけど、それは鋭く有紗の胸に突き刺さった。
だって究極の選択じゃないか、0か100かなんて。
頭の片隅でどこか感じていたことだったけど改めて突きつけられれば拒否反応が出そうだ。
「今までずっと友達だったんです。…長い付き合いで、いい関係だったんですよ。急に言われてもどうしたらいいか。」
「そりゃそうよ。でもそんなもんでしょ?」



