私は彼に愛されているらしい2

まだ覚悟や言葉が決まっていなかった有紗は焦りながら玄関の扉を開ける。

どうしよう、そう思っている間に視界には大輔の姿があった。

「だい…。」

名前を呼ぼうとしたが勢いよく大輔に抱きしめられそれも遮られてしまう。

部屋の中に踏み込んできた勢いそのままで抱きしめられ、大輔の肩越しに扉が閉まっていくのが見えた。

いつもより力が強い。

少し痛みを感じ始めた頃に大輔は有紗の両腕を掴んで体を離すと次は有無を言わさずに唇を奪った。

「だ…。」

話すことも許さずひたすら求められるままになればいつの間にか背中を壁に預けて追いつめられている。

苦しい。

逃げようと腕で押し返そうとすればその腕を掴まれて壁に押しつけられてしまった。

もうダメだ。

次第に力が抜けて立っていることも出来なくなった有紗の体は下がっていく、それでさえも大輔は腰を支えることで許そうとはしなかった。

結局、大輔がある程度満足するまで有紗はひたすらに求め続けられたのだ。

「大輔…。」

「酒は飲んでない?」

やっと解放されて名前を呼べば、間髪入れずに大輔から問いかけられた。

どういう意味だろうか。

理由を考える余裕もない有紗は考えずにそのまま答えることにした。