ボールをつくかの如く何度も押さえ付ける仕草にさすがの舞も固まってしまう。
「心配したのよー?有紗ちゃん。」
「…はい。」
「よく乗り越えたね。」
みちるが手を離すとその言葉に誘われるように有紗は顔を上げた。
そこには微笑む2人の姿がある。
「で?大輔くんの返事は?」
みちるの問いに頬を赤らめると有紗は恥ずかしそうに微笑んだ。
「いいよって、言って貰えました。」
その言葉に全員が微笑む。
長かった2人の結婚話はここでようやくまとまったのだ。
「散々確認されて念押しされて、たちの悪い悪戯かとも疑われましたけどね。」
「そりゃそうでしょ。」
「まあ仕方ないかな。」
やはり全員が大輔の行動に賛成なようで首を傾けて唸り声をもらした。
振り返ってみても大輔に同情したくなるところは多いだろうと分けるだけに有紗も苦笑いをする。
「今日は定時で帰んの?」
「はい。」
「東芝くんが許してくれたらいいわね。」
仕事の鬼のような東芝は自らが定時に帰宅することは滅多にない。
それどころか見たことがある人がいるのかと舞は想像して顔をひきつらせた。
「心配したのよー?有紗ちゃん。」
「…はい。」
「よく乗り越えたね。」
みちるが手を離すとその言葉に誘われるように有紗は顔を上げた。
そこには微笑む2人の姿がある。
「で?大輔くんの返事は?」
みちるの問いに頬を赤らめると有紗は恥ずかしそうに微笑んだ。
「いいよって、言って貰えました。」
その言葉に全員が微笑む。
長かった2人の結婚話はここでようやくまとまったのだ。
「散々確認されて念押しされて、たちの悪い悪戯かとも疑われましたけどね。」
「そりゃそうでしょ。」
「まあ仕方ないかな。」
やはり全員が大輔の行動に賛成なようで首を傾けて唸り声をもらした。
振り返ってみても大輔に同情したくなるところは多いだろうと分けるだけに有紗も苦笑いをする。
「今日は定時で帰んの?」
「はい。」
「東芝くんが許してくれたらいいわね。」
仕事の鬼のような東芝は自らが定時に帰宅することは滅多にない。
それどころか見たことがある人がいるのかと舞は想像して顔をひきつらせた。