「ふふ。また良いものがあったら教えてあげるわね。」
「嬉しい。期待してます。」
「じゃあ。」
「はい。ありがとうございました。」
登場とは反対にご機嫌な様子で去っていく西島たちに手を振りながらみちるは笑みを浮かべ続ける。
社内便を配るという任務をこなしつつ、色々な人に声をかけては情報を集め始めたようだ。
「相変わらず清水さんも小悪魔だね。」
「え?」
肩を竦めながらしょっぱい顔をした片桐がいつのまにかすぐ横に立っていた。
そして渡したばかりの図面を指してもう一度念を押していく。
「これ、宜しく。」
「はい。」
図面を手にしてみちるはゆっくりと椅子に座り自分の世界へ少しだけ旅立った。
何か嫌な感じがする。
視線を有紗に送れば東芝と立ち話で打ち合わせをしているところだった。
遠目だと分かりづらいが指輪はないのだと思う。
「何て言ったらいいのかしらね。」
有紗と舞、2人の気持ちが分かるだけにみちるは困ってしまったのだ。
「嬉しい。期待してます。」
「じゃあ。」
「はい。ありがとうございました。」
登場とは反対にご機嫌な様子で去っていく西島たちに手を振りながらみちるは笑みを浮かべ続ける。
社内便を配るという任務をこなしつつ、色々な人に声をかけては情報を集め始めたようだ。
「相変わらず清水さんも小悪魔だね。」
「え?」
肩を竦めながらしょっぱい顔をした片桐がいつのまにかすぐ横に立っていた。
そして渡したばかりの図面を指してもう一度念を押していく。
「これ、宜しく。」
「はい。」
図面を手にしてみちるはゆっくりと椅子に座り自分の世界へ少しだけ旅立った。
何か嫌な感じがする。
視線を有紗に送れば東芝と立ち話で打ち合わせをしているところだった。
遠目だと分かりづらいが指輪はないのだと思う。
「何て言ったらいいのかしらね。」
有紗と舞、2人の気持ちが分かるだけにみちるは困ってしまったのだ。