「大輔くんと、距離を置いた方がいいと思う。」
有紗の瞳が揺らいだが、そこに不安の色は無い。
「携帯、電源を落としたままってことは有紗も自然と距離を取ろうとしてるんだよね?仕事を言い訳にして…今日だったら私を言い訳にして連絡を避けようとしてるんでしょ?」
まさに本当の事を言われた有紗は反射的に目を逸らして視線を泳がせた。
別に咎めている訳じゃないと笑う朱里に焦りは薄まるが心はざわついたままだ。
「大輔くんだって気付いてる。だったら距離を置きたいってちゃんと言わないとお互いにしんどくなるだけだから…そこは腹を括った方がいい。」
「でも…。」
「そうした方が有紗も楽になる。携帯を気にしなくてよくなるんだからさ。」
その言葉に有紗は携帯が入っているカバンを見つめて口をつぐんだ。
朱里の言う通り、今も有紗の携帯は電源が落とされた状態から動いていない。
「一回全部を真っ白にして自由になった考えた方がいいよ。距離を取ることが別れになるかどうかを判断するのは大輔くんだと思う。」
「どして?」
「有紗の言い方次第だけどね。距離を置いて考えたいならちゃんと説明して、それでも待ってくれない相手ならいよいよ別れた方がいいと私は思う。どうなるにせよ、結婚前提で付き合ったのなら有紗もケジメはつけないとさ。」
同じ様な言葉を前に聞いたことがある。
しかし2つの言葉、2人の考えは異なっていて今の有紗に寄り添ってくれたのは朱里の方だった。
知らない内に自分の視野も狭くして1人抜け出せない場所に閉じ込めてもがいていたのかもしれない。
「辛いならそれも外しちゃいな?」
その言葉が指していたのは有紗の左手薬指に光る指輪だった。エンゲージリングではないがそれに近い意味合いで贈られたものだと有紗の心の中で影を落とす。
有紗の瞳が揺らいだが、そこに不安の色は無い。
「携帯、電源を落としたままってことは有紗も自然と距離を取ろうとしてるんだよね?仕事を言い訳にして…今日だったら私を言い訳にして連絡を避けようとしてるんでしょ?」
まさに本当の事を言われた有紗は反射的に目を逸らして視線を泳がせた。
別に咎めている訳じゃないと笑う朱里に焦りは薄まるが心はざわついたままだ。
「大輔くんだって気付いてる。だったら距離を置きたいってちゃんと言わないとお互いにしんどくなるだけだから…そこは腹を括った方がいい。」
「でも…。」
「そうした方が有紗も楽になる。携帯を気にしなくてよくなるんだからさ。」
その言葉に有紗は携帯が入っているカバンを見つめて口をつぐんだ。
朱里の言う通り、今も有紗の携帯は電源が落とされた状態から動いていない。
「一回全部を真っ白にして自由になった考えた方がいいよ。距離を取ることが別れになるかどうかを判断するのは大輔くんだと思う。」
「どして?」
「有紗の言い方次第だけどね。距離を置いて考えたいならちゃんと説明して、それでも待ってくれない相手ならいよいよ別れた方がいいと私は思う。どうなるにせよ、結婚前提で付き合ったのなら有紗もケジメはつけないとさ。」
同じ様な言葉を前に聞いたことがある。
しかし2つの言葉、2人の考えは異なっていて今の有紗に寄り添ってくれたのは朱里の方だった。
知らない内に自分の視野も狭くして1人抜け出せない場所に閉じ込めてもがいていたのかもしれない。
「辛いならそれも外しちゃいな?」
その言葉が指していたのは有紗の左手薬指に光る指輪だった。エンゲージリングではないがそれに近い意味合いで贈られたものだと有紗の心の中で影を落とす。



