弁護士だからか話を引き出すのが上手い、本音や言わなくてもいいことまでついつい口から出て行ってしまうのだ。
これまでの経緯をどれだけ正確に伝えられたかは分からないが、有紗から見た有紗と大輔の関係の状況は出し切った感覚だった。
それはついさっき家にまで来たことも含めて話は終わっている。
「うーん、成程ね。」
腕を組みながら天井を仰ぐと朱里は椅子の背もたれに体を預けて水が入ったコップに手を伸ばした。有紗も同じ様にしてコップの水を口に含む。
「このままいくと離婚しそうね。有紗たち。」
「う。」
有紗自身も勘付いていたところだが他人から口にされると何とも言えない気持ちになった。
まだ結婚もしていないが、このまま結婚したとしてもすぐに離婚してしまいそうな危機感はずっと持っていたのだ。
「うちの事務所にも離婚問題がよく依頼されるんだけど…8割が女性発信なのよね。昔と違って今は女性も強くなったからこその状況なんだろうって先輩も言ってたけど、確かに耐え忍ぶって人が少なくなったような気がする。」
いつの間にか手元に来ていた料理はなかなか食べ進まないでいるのは有紗だけではなかった。
朱里は水の入ったコップに触れながら少し遠い目をして思いを馳せている。彼女の言葉に有紗も自分を重ねて視線を落とした。
「多くの人が言ってるよ。もっとちゃんと相手を知って納得してから結婚すればよかったって。」
朱里の声に有紗は反射的に顔を上げる。朱里はコップにあった視線をゆっくりと上げて有紗の目を捉えた。
くる言葉を期待している有紗がいる。
「流されるまま結婚なんてしない方がいいと思う。」
流されるというのは特定の人でないと有紗には分かっていた。
これまでの経緯をどれだけ正確に伝えられたかは分からないが、有紗から見た有紗と大輔の関係の状況は出し切った感覚だった。
それはついさっき家にまで来たことも含めて話は終わっている。
「うーん、成程ね。」
腕を組みながら天井を仰ぐと朱里は椅子の背もたれに体を預けて水が入ったコップに手を伸ばした。有紗も同じ様にしてコップの水を口に含む。
「このままいくと離婚しそうね。有紗たち。」
「う。」
有紗自身も勘付いていたところだが他人から口にされると何とも言えない気持ちになった。
まだ結婚もしていないが、このまま結婚したとしてもすぐに離婚してしまいそうな危機感はずっと持っていたのだ。
「うちの事務所にも離婚問題がよく依頼されるんだけど…8割が女性発信なのよね。昔と違って今は女性も強くなったからこその状況なんだろうって先輩も言ってたけど、確かに耐え忍ぶって人が少なくなったような気がする。」
いつの間にか手元に来ていた料理はなかなか食べ進まないでいるのは有紗だけではなかった。
朱里は水の入ったコップに触れながら少し遠い目をして思いを馳せている。彼女の言葉に有紗も自分を重ねて視線を落とした。
「多くの人が言ってるよ。もっとちゃんと相手を知って納得してから結婚すればよかったって。」
朱里の声に有紗は反射的に顔を上げる。朱里はコップにあった視線をゆっくりと上げて有紗の目を捉えた。
くる言葉を期待している有紗がいる。
「流されるまま結婚なんてしない方がいいと思う。」
流されるというのは特定の人でないと有紗には分かっていた。



