私は彼に愛されているらしい2

週が明ければ私生活の出来事など挟む余地のない仕事が有紗を待ち構えていた。

「どんだけ揉めてんのよ、あんたたち。」

いつものように舞に探りを入れられた有紗は週末に会った出来事を報告させられている。

久々に昼食時間をまともにとれたかと思いきや、うんざりするような探りが入って吐かされた形だ。

しかしそれには理由があった。

「週明けからミスが多いと思えば…やっぱりプライベートでゴタゴタしてるって話ね。全く、呆れちゃうわ。」

「大丈夫?有紗。」

「何言ってんのよ、みちる。結婚を前提に付き合ってるんだから嫌気がさす方がおかしい。」

寄り添う姿勢のみちるとは反対に、舞はかなり強い口調で有紗を批判する。

もうこの話題を口にするのでさえ嫌な思いだったのに、吐かされお前が悪いと批判されれば気分はドン底にもなる。

有紗は眉間にしわを寄せて拳を握った。

「でも舞さんだってとりあえず付き合ってみろって言ったじゃないですか。」

「結婚を意識しながら付き合えって言ってんのよ。」

「やってるつもりなんですけどね。」

聞こえるか分からないほど小さな声で抵抗に似た有紗の呟きがこぼれる。

まるで四面楚歌だ。

自分の思いも考えも全く報われず、それどころか批判が凄まじくなっていくだけなんて。

「大輔くんの言った10年云々の話だけどさ。それ当たってるわよ。」

「…どうしてですか?」

理由を知りたいようで知りたくない。