場所の確認の為だけに自席に戻ってきたのだと納得すると舞はまたタンブラーのコーヒーを飲んでため息を吐いた。
そして胸の内で呟くのだ。
頭のいい男は疲れる、と。
*
「有紗、飯でも食いに行く?」
そう言って始まった休日の夕方、昼まではお互いにゆっくり休んで夕方になってようやく大輔が車で有紗を迎えに来た。
少しずつ日が長くなっていっているようで、18時だというのにまだ微かに明るさを残した空が綺麗だ。
言い出した宿題をちゃんとやったという安堵感も手伝って有紗は窓の外の景色に心を躍らせていた。
まだまだ街は煌めきに満ちている。
「最近ではイルミネーションも長くやってくれてるからいいね。春まで見れるなんてちょっと嬉しい。」
「そうだな。」
「どこ行くの?」
「ちょっと珍しいところ。」
いつもより少し機嫌よく話す大輔に有紗は首を傾げた。珍しい所と言われて思い当たる場所は無い、たまには多国籍料理でも食べに行こうということなのだろうかとぼんやり結論付けた。
何より最近では少しよそよそしかった2人の間の空気が今日は澄んでいる気がする。
車はそのまま夜に染まっていく街を走り続け、ようやく目的地に辿り着いた。
「…ここ?」
「そう。」
そして胸の内で呟くのだ。
頭のいい男は疲れる、と。
*
「有紗、飯でも食いに行く?」
そう言って始まった休日の夕方、昼まではお互いにゆっくり休んで夕方になってようやく大輔が車で有紗を迎えに来た。
少しずつ日が長くなっていっているようで、18時だというのにまだ微かに明るさを残した空が綺麗だ。
言い出した宿題をちゃんとやったという安堵感も手伝って有紗は窓の外の景色に心を躍らせていた。
まだまだ街は煌めきに満ちている。
「最近ではイルミネーションも長くやってくれてるからいいね。春まで見れるなんてちょっと嬉しい。」
「そうだな。」
「どこ行くの?」
「ちょっと珍しいところ。」
いつもより少し機嫌よく話す大輔に有紗は首を傾げた。珍しい所と言われて思い当たる場所は無い、たまには多国籍料理でも食べに行こうということなのだろうかとぼんやり結論付けた。
何より最近では少しよそよそしかった2人の間の空気が今日は澄んでいる気がする。
車はそのまま夜に染まっていく街を走り続け、ようやく目的地に辿り着いた。
「…ここ?」
「そう。」



