私は彼に愛されているらしい2

「…持田さんは本当テキストで頭がいいタイプだね。」

「え?」

「人としては馬鹿だってこと。」

「馬鹿!?」

あまりの衝撃発言に持っていたマグを落としそうになる。

自慢に出来そうな素晴らしい学歴を持つ有紗はあまりそういった言葉を使われることは無い。

ちょっと、いやかなり新鮮でその先の言葉を逃すまいと目も耳も大きくして東芝に向き合った。

「そんなんだから出来もしない、か弱い女の子計画だっけ?よく分からないふざけた小細工を思い浮かぶんだろうね。」

「ちょ!なんでそれを東芝さんが知ってるんですか!?」

思わずマグの蓋を閉じて叫び声を上げてしまう。

叫ぼうものなら周りの意識は全てこちらに集中してしまうことに気付き、視線を動かして周りを確認したが誰も気にしてはいないようだった。

しかし安堵したのも束の間、どうしても捨て置けない事実に有紗は疑わしい人物に目を凝らしてみる。

「まさか…君塚さん…っ!?」

「あの人は陰で言うより本人目の前にして暴露する愉快犯だろ。」

「あ、そうですね。」

疑問に答えを当ててくれて納得はしたものの、やはり君塚は最悪な人格者だと有紗は眉を寄せて口を尖らせた。

「何その顔。」

「いえ、これから気を付けようと。」

「無理だろ。」

「…予言しないでください。」