私は彼に愛されているらしい2

「結婚てこんなもんなの?」

声にしたことで有紗の気持ちがさらに重たくなったようだ。

「付き合ってるだけじゃ…駄目なのかな。」

ベッドにもたれて天井を仰ぐ。

どれだけ考えても自分では答えが見つけられない気がして途方にくれそうだった。

大輔は好きだ、一緒に居ても楽しいし充実している生活を送れていると思う。一緒に住むことも嫌だとは思わなかったし、互いの家を行き来するのは面倒だからその方がいいんじゃないかと考える程だった。

でも結婚は別だ。

いつかは結婚したいと思うけど急に迫ってくるとどうしていいのか分からなくなる。

とりあえず年末年始の挨拶は免れたけどこの先はどうなるのか、もしかしたら自分の気持ちが一気に発展して乗り気になるかもしれない。

「でも考えてみた方がいいか。」

色んなことを。多分ないとは思うけど東芝のことも考えてみようと思った。

この悪い方へと考えが向いてしまうのはもしかしたら最近の忙しさからくる寝不足が原因なのかもしれない。

「よし、今日は寝よう!肌にも体にも心にもいい!」

大輔にもう寝るメールを送ると有紗はスキンケア用品を取り出し自分の体をリフレッシュさせるフルコースを準備し始めた。

無心になれば何か見えるかもしれない。

きっと色んなことに追われているから気持ちが沈みがちなんだとスクラブを浴室に並べて徹底的にやることにしたのだ。

今日はもう携帯は触らない。

そうして自分だけに集中しおもいきり睡眠をとった翌朝、有紗は宣言通りに昨日残した業務を片付ける為早めの出社をしたのだ。