ガサガサと鳴るビニール袋を掲げて用意した食べ物の話をしている間に、いつかの様に屋上へと向かう階段を上りきっていた。
扉を開けると前回とは違い人の気配はない。今日は完全に貸し切り状態だ。
「よしよし!大っぴらに女子会出来るわよ!」
一番テンションを上げてきたのは相変わらず舞の役割で、嬉しそうに微笑みながらついていくのはみちると有紗だ。
有紗の好みを熟知しているみちるが有紗の前にポンポンと手際よくおにぎりを置いていく。
「ありがとうございます!」
いつも自分が買うものが並べられて有紗は小躍りしたくなるほど感激をしていた。
腹が減っては何とやらということで一斉に掛け声をするとそれぞれが自分の昼食を口に運んでいく。
少しして胃が落ち着いた頃に舞からの鋭い切込みが入り、ようやく大好物の恋愛話が始まったのだ。
その内容は勿論。
「えっ!?大輔くんと付き合うことになったの!?」
みちるが叫んだように有紗の話題だった。
覚悟していたとはいえ、いざ面と向かって報告するとなると今までとは違う緊張感が有紗を襲う。
「はい。まあ、一応。」
「何がどうなってそうなった訳?」
当然の舞からの質問に有紗は思わず言葉を詰まらせる。
そういえばまだ舞にも何も話していなかったのだということを思い出して話し方を考えた。
何からどう話そうか。
出来れば簡潔に、それでもって自爆しないような内容がいい。
そして時間を稼ぐように用意してもらっていたおにぎりをかじると丁寧に噛んで飲み込んだ。
扉を開けると前回とは違い人の気配はない。今日は完全に貸し切り状態だ。
「よしよし!大っぴらに女子会出来るわよ!」
一番テンションを上げてきたのは相変わらず舞の役割で、嬉しそうに微笑みながらついていくのはみちると有紗だ。
有紗の好みを熟知しているみちるが有紗の前にポンポンと手際よくおにぎりを置いていく。
「ありがとうございます!」
いつも自分が買うものが並べられて有紗は小躍りしたくなるほど感激をしていた。
腹が減っては何とやらということで一斉に掛け声をするとそれぞれが自分の昼食を口に運んでいく。
少しして胃が落ち着いた頃に舞からの鋭い切込みが入り、ようやく大好物の恋愛話が始まったのだ。
その内容は勿論。
「えっ!?大輔くんと付き合うことになったの!?」
みちるが叫んだように有紗の話題だった。
覚悟していたとはいえ、いざ面と向かって報告するとなると今までとは違う緊張感が有紗を襲う。
「はい。まあ、一応。」
「何がどうなってそうなった訳?」
当然の舞からの質問に有紗は思わず言葉を詰まらせる。
そういえばまだ舞にも何も話していなかったのだということを思い出して話し方を考えた。
何からどう話そうか。
出来れば簡潔に、それでもって自爆しないような内容がいい。
そして時間を稼ぐように用意してもらっていたおにぎりをかじると丁寧に噛んで飲み込んだ。



