あの日のメロディ...



「どっちの楽譜..やる?」



改めて一清が聞いてくる。

「どっちの楽譜でもいいなぁ、別に..。一清は?」



「俺も特に希望はないな....この楽譜じゃあ、お前も俺も大抵弾けるだろ。」




「じゃあ......じゃんけんッ!!」


「はぁぁああ!?」

「決まんないから、じゃんけんッ!!せーの、じゃんけん.....ぽいッ」



私はチョキをだし、一清はパーをだしていた。


「んじゃこっちにする。」



私は一清が手前に持っていた方の楽譜を掴んだ。






「んじゃ俺はこっちな。」


楽譜が決まると、ピアノの位置の話になった。



「右?左?」

私が一清に聞く。

「任せる。」





「じゃあ、私が左〜」



それが決まると、それぞれの席に楽譜を置いた。