しばらくは涙がとまらず、泣いてばかりだった。


お通夜も葬式も終わったのに、私には一清がそこにいるように感じた。


そんなときまた一清の夢をみた。




「ねぇ、叶愛?そんな泣いてばかりいたら、子供たちが悲しむよ。」


「だ、誰のせいだと思ってるのよ〜!?」



「本当にすまない。でも、彼らは俺の子供でもあるんだ。悲しませたらただじゃおかないぞ?」


「...わかった。」


「ありがとう。そんな叶愛にこの曲をプレゼントするよ。」



彼はピアノの前に座った。

ベートーヴェン作曲、月光。



これは彼が好きな曲だった。







その演奏に酔いしれ、爽やかな朝を迎えた。




それからというもの、私はもう一清のことで泣かないと心に決め、たった1人で子供たちを育てることを決意した。



to be continued ...