酷いことを言っているのかもしれない。言われたら、嫌なことなのかもしれない。 凜華が数年間、思い出も、友人も、全てを遠ざけてまで悩んでいたことは、言われなくても分かる。 でも、彼女には、小さな少女には独りで抱え込むには限界がある。 「お前は、回りに目を向けたか」 「・・・・・」 「支えてくれる人は、お前の傍にいたんじゃないのか?」